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エルンスト・オッテンザマー　（バセット・クラリネット）
ウィーン・ヴィルトゥオーゼン

今年2005年結成15周年を迎えるウィーン・ヴィルトゥオーゼンは名門ウィーン･フィルの
コンサート・マスターと首席奏者を中心に編成されたスーパー・アンサンブルです。弦楽器5人と管楽器5人の10人の基本編成から楽曲に合わせて自由にアンサンブルを構成します。
ここではシューベルトの交響曲第5番をこの曲の初演当時と同じ、小編成のアンサンブルで演奏し、純粋無垢なウィーンのシューベルトを聞かせてくれます。一人一人の名人芸から生み出される彼らのシューベルトはまさに絶品です。
　この団体の代表を務める、クラリネットの名手オッテンザマーは、通常の楽器ではなく、初演時に使用されていた、バセット・クラリネットに持ち替えてモーツァルトの協奏曲を演奏しています。このアンサンブルが奏でる生粋のモーツァルトを背景に、オッテンザマーはやはりこの名協奏曲の真の姿をふくよかな音色で現します。ここにウィーンの伝統と革新という、彼らの今あるべき姿を垣間見ることができるといえるでしょう。

録音：1999年 11月 29日 
        府中の森芸術劇場ウィーン・ホールにて収録