ミロスラフ・ケイマル(トランペット)
アレシュ・バールタ(オルガン)
バッハ:覚めよ、わが心よ、喜びをもて BWV.441
テレマン:トランペット協奏曲 ニ長調
ルイエ:ソナタ ト短調、ヘンデル:アリア、オンブラ マイ フ
モーツァルト:われらのためにお祈りください KV108
ネルーダ:トランペット協奏曲 変ホ長調
シューベルト:アヴェ・マリア
20世紀後半のチェコ・フィルにとって、ティルシャル=ケイマルという2枚看板がオーケストラのサウンドを築いたことは有名です。数々の名盤であの輝かしいサウンドを彩ったケイマルも、退団後ソリストに転身し、70歳を迎える現在でもその存在は他では得られない人気を博しています。
本アルバムはそのケイマルの「今」を伝えるものとなり、確かに一時期の最盛期を過ぎた今でも楽器と年令を考えると世界的に見ても稀な健在ぶりで、これらトランペットの名曲を奏でます。
勝手知ったるルドルフィヌムに響き渡るケイマルのサウンドからはきっと往年のチェコ・フィルで見せた咆哮が蘇ります。また本盤では、バロックの協奏曲を真っ向から捉え、多少前時代的とも思える表現ながら、冴え渡る音の魅力を前面に聴かせています。
録音:2011年8月24-25日 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにて収録