ミロスラフ・ケイマル(トランペット)
アレシュ・バールタ(オルガン)
1.インドの歌(リムスキー=コルサコフ)
2.わが母の教えたまいし歌(ドヴォルザーク)
3.ホフマンの舟歌(オッフェンバック)
4.あなたの声に心は開く(サン=サーンス)
5.白鳥(サン=サーンス)
6.マイ・ムーンライト・マドンナ(フィビヒ)
7.ヘ長のメロディ(ルビンシュタイン)
8.「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲(マスカーニ)
9.トロイメライ(シューマン)
10.アダージョ(ハチャトリアン)
11.峠の我が家
12.煙が目にしみる(カーン)
13.シャーメイン(ラッペ)
14.サマータイム(ガーシュイン)
15.虹の彼方に(アーレン)
16.あの娘の顔に慣れてきた(ロウ)
17.スターダスト(カーマイケル)
18.枯葉(コスマ)
19.ミスティ(ガーナー)
20.星に願いを(ハーライン)
21.エンブレイサブル・ユー(ガーシュイン)
22.夜空のトランペット(ロッソ)
23.キャンティ(スルカ)
24.マイウェイ(アンカ)
巨匠ノイマンが常々「ケイマルのおかげで私はチェコ・フィルで極上の音楽ができる」と言っていたように、ホルンのティルシャルと共にノイマンの黄金期のチェコ・フィル・サウンドを彩った男、ケイマル。ラファエル・クーベリックが89年のルツェルン音楽祭でノイマン&チェコ・フィルによるマーラー交響曲第3番でのケイマルのポストホルンに感動し、それをきっかけに90年「プラハの春」のスメタナ「我が祖国」で奇跡のカンバックを決心したことも有名です。
ケイマルのトランペットは、管楽器であることを忘れるほど、まるで自分の声で歌っているように柔和で豊潤な美音を奏でます。チェコでは子供のころからヴァイオリンを親しむ習慣がありますが、ケイマルもその例に漏れず、ヴァイオリンから音楽に入ったと言います。音楽=うた、というチェコ民族の伝統を代表する音楽家です。そして、64歳の今でも信じられないほどの強烈な演奏を繰り広げています。
このソロ・アルバムは、ケイマルが長年愛奏してきた曲ばかりを集め、長年のトランペッター人生を彼なりに表現した、所謂「マイウェイ」です。共演者はチェコを代表するオルガン奏者で親友でもあるアレシュ・バールタです。
録音:2005年8月19-21日
プラハ「芸術家の家」ドヴォルザーク・ホール