ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
シドニー交響楽団
リッリ・パーシキヴィ(メゾ・ソプラノ)
ステュアート・スケルトン(テノール)
マーラー:大地の歌
中国の偉大な詩人、李白、王維、孟浩然らの詩から霊感を受けて作曲されたといわれるこの曲で、アシュケナージは流麗さと哲学的深遠さをともなった演奏を聴かせてくれます。
ソロのメゾ・ソプラノはリッリ・パーシキヴィ。サイモン・ラトルやエサ・ペッカ・サロネンらとたびたび共演しているフィンランドの歌手です。しなやかながらも密度の濃い美しい歌声で、聴くものをわしづかみにしてしまいます。
特に第4楽章で聴かせる甘美さと勇ましさのコントラストは圧巻です。テノールのステュアート・スケルトンも、磐石なパフォーマンスでこの曲に花を添えます。
録音: 2010年5月26、28、29日
シドニー・オペラハウス、コンサート・ホールにて収録